近眼防止装置『ピピッと近眼ストッパー』

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 日刊工業新聞社 受賞

 [第90回 群馬県創意工夫作品展]

概要

   スマートフォンタブレット端末などのデバイスに取り付けるだけで、自動的に本体の電源がオンになり、画面から目までの距離の測定が開始されます。画面に目が近い状態になると、お知らせLEDや警告音で画面から目を遠ざけるように促します。使用後はデバイスから取り外すことで、自動的に本体の電源がオフになります。

製作のきっかけ

   もともと目の悪かった弟が、受験勉強のためにタブレット端末を使うようになってから、さらに目が悪くなってしまいました。少しでも弟の視力を回復させようと思案した結果、この作品の製作にたどり着きました。

動作の流れ

   1. 画面に目が近い状態になると、お知らせLEDが点灯して、画面に目が近いことを知らせます。

   2. 画面に目が近い状態が続くと、短く警告音が鳴り、画面から目を遠ざけるように促します。

   3. それでも画面に目が近い状態が続くと、長く警告音が鳴り、画面から目を遠ざけるように強く促します。

本体の構造

   本体前面には、画面から目までの距離を測定するための超音波センサ、お知らせLED、デバイスに取り付けるためのネオジム磁石があります。デバイスに取り付けた時に、超音波センサがデバイスの上部に飛び出る形になります。また、デバイスとはネオジム磁石により脱着ができるようになっています。


▼本体前面
 
   本体裏面には、9V角形乾電池(充電池)、マイコン、スピーカーがあります。電源には、どの種類の電池を使用するか迷いましたが、小型でマイコンを駆動できるだけの電圧を得ることのできる9V角形乾電池(充電池)を選択しました。マイコンには、Arduino Nanoの互換品を使用しています。スピーカーには、低消費電力用のものを使用しています。

▼本体裏面
 
   本体下面には、デバイスへの取り付けを検出して、本体の電源をオンにするためのマイクロスイッチがあります。検出方法の1つとして、赤外線センサを用いることも検討しました。しかし、赤外線センサではデバイスの裏面が黒の場合に対応ができないため、選択肢から除外しました。デバイスへの取り付けを確実に検出できるようにするために、物理スイッチであるマイクロスイッチを選択しました。

▼本体下面