自転車用テールライト『THE RED』

f:id:YajimaYuKi:20200303213934j:plain

特徴

    単四電池1本で動作する軽量かつシンプルなテールライトです。前面のプッシュスイッチで、ライトのオン・オフを操作します。LEDには、ややピンクがかったトマト色を用いて、周囲の車両により発見しやすくさせる効果を付与しています。

使用風景

   クロスバイクのサドルに取り付けた様子です。周囲の車両に注意を促せるだけの十分な光量を感じることができます。


▼テールライトを取り付けた様子

回路

   今回の製作に用いたトマト色のLEDを十分な明るさで点灯させるためには、最低でも約3.1Vの電圧が必要です。しかし、乾電池1本の公称電圧は1.5Vなので、昇圧回路を用いて電圧を3.1V以上に上げなくてはなりませんでした。そこで、DC/DCコンバータを用いて電圧を一旦5.0Vまで引き上げました。


▼基板表面(乾電池ホルダ取り付け前)

▼基板裏面(乾電池ホルダ取り付け前)

▼基板側面(乾電池ホルダ取り付け後)

▼基板裏面(乾電池ホルダ取り付け後)

 

DC/DCコンバータを用いた昇圧回路

    今回の製作では、昇圧回路にDC/DCコンバータ IC HT7750Aを使用しました。マイクロインダクタ(コイル)、ショットキーバリアダイオードコンデンサを用いて以下の回路を組みました。ショットキーバリアダイオードには、SB240LESを代用しました。

   HT7750Aは、約200kHzで発振することでコイル-GND間の導通と遮断を交互に行なっています。導通時にコイルに電流が流れると、エネルギーが蓄えられます。遮断時には、電磁誘導の法則に基づいて、コイルの両端に起電力が発生します。この起電力と、もともとの入力電圧が足し合わさることにより、入力電圧よりも高い出力電圧を得ることができます。 入力側と出力側にあるコンデンサは、振動のある電圧を平滑する役割を担っています。  


▼昇圧回路

出典:秋月電子通商 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02800/